報告会をいたします。

このたび、日本図書館協会会館におきまして、1年間にわたる研修の報告会をさせていただくことになりました。 日時 12月9日(木) 18:30〜20:30 場所 日本図書館協会2階研修室 〒100-0033 東京都中央区新川1-11-14(東京メトロ茅場町駅より徒歩5分) http://…

帰国いたしました!

ご報告が遅れましたが、9月1日に無事帰国いたしました。 そしてあっという間に一ヶ月が経ってしまいました。 カナダの研修の記事を書かないまま帰国の報告になってしまい、大変申し訳ありません。 カナダでの研修内容も追って(このブログで?)お伝えした…

カナダに入りました。

たいへんご無沙汰しております。 10ヶ月のフランスでの研修を無事終え、カナダに入りました。 カナダに来るのは初めてなのに、下調べを全くせずにおりまして・・・。 「7月1日は何時にお伺いすればよろしいですか?」と研修先にお尋ねしましたら、 「7月…

郊外の保存センター

4月に入り、3週間はパリの郊外にある保存センターでの研修でした。 保存センターはパリの東、ディスニーランドパリ方面にあります。 パリから電車に30分程度乗り、その後さらにバスに乗ります。 駅前は新興住宅地で、駅を離れると企業の工場や配送センター…

人生で最初で最後の!

またまた更新が滞ってしまいました。 3月末まではリシュリュー館で研修をしておりました。 革装本を革で修復するという内容なのですが、教材の一つとして与えられた資料がなんと15世紀の手稿本。 15世紀の手稿本を修復するなんてたぶん私の人生において最初…

表紙の角を補修する 2

角を補修した後、欠けてしまった装飾も継ぎ足します。ただし、まったく同じものでないと継ぎ足しはしません。 リシュリュー館には5000種類の箔押しの型があります。それでも合致しないものもあります。 今回の私の資料の場合、外側の2重線は合うのですが、…

表紙の角を補修する

前回お伝えしました、革漉きの練習の後、いよいよ実際の本の補修に入ります。 18世紀の革装本です。 余裕がなくて、うまく写真がとれていません。申し訳ありません。まず、ボードの欠損を補修します。 そこに練習の成果の革をはめ込みます。これは漉いた状態…

革装本を革で補修する その前に・・・

年が明けてからは再びリシュリュー館に戻ってまいりました。 そして第2のヤマバである、革装本を革で補修するという研修に入っております。まず3冊の資料を研修用にいただきました。全ページのクリーニングからはじめます。 続きまして修復に・・というわ…

和紙で革装本を補修する

前回ご紹介しました、革装本の和紙での補修を今回は少し細かくご説明させていただきます。 BnFのHPには写真入りで方法を説明したファイルがあります。 http://www.bnf.fr/pages/zNavigat/frame/infopro.htm?ancre=conservation/conservation.htm の fiches p…

今年もよろしくお願いいたします

遅ればせながら・・。本年もどうぞよろしくお願いいたします。 今年の目標は「ブログを頻繁に更新する!」です。 内容はまだ昨年の内容です。 11月から年末にかけては、私の研修の第一のヤマバである、「革装本を和紙で補修する」という研修でありました。こ…

保存製本

プロバイダーの調子がすこぶる悪く、更新がまたもや滞ってしまい申し訳ありません。11月23日の懇話会が終わって、その週と12月の1週目は保存製本の研修でした。 保存製本というのは、いわゆるリンプベラム製本を応用したものです。 「リンプ装」などで検索…

11月23日

11月23日はフランスは祝日ではありません。こちらは休暇は多いですが、祝日が日本に比べてとても少ないです。そして、日曜と重なっても振替にはならないので、みなさん翌年のカレンダーがくるとまず祝日が何曜日かを確認します。この日は修復アトリエ交…

手製本の係

リシュリュー館での2週間研修を終えて、トルビアック館に戻ってまいりました。 手製本の係での研修です。1ヶ月の予定でしたが、当初予定していた研修先の都合が悪くなり、1ヶ月半の研修となりました。ここは、主に機械製本には出せないものを手で製本する…

リシュリュー館での2週間 その3

この2週間では綴じの練習も行いました。 支持体がコードのもの、テープのもの、支持体なしのものです。 支持体がないものはアラブ綴じです。 コード綴じはコードが1本のもの、2本のものがあり、コードへの糸の絡め方も数種類あります。支持体があるものは…

リシュリュー館での2週間 その2

こちらの図書館では書簡や挿絵、楽譜などそこそこのサイズの1枚ものが多数あります。 それらは1枚ごとに紙で足継ぎをして、それから丁にして綴じ表紙をつけます。 私が実際の資料で実習させていただいたのはたった4枚の楽譜をハードカバーの本にするとい…

リシュリュー館での2週間

トルビアック館で4日間の図書館製本と補修製本の準備の研修の後は、リシュリュー館での研修でした。 リシュリュー館は年明けに本格的な研修をさせていただきますが、今回はまず2週間だけ、「Plaçure」の研修でした。 「Plaçure」は適当な日本語訳はないので…

館内補修の準備

図書館製本の準備の後は補修製本の準備の研修でした。こちらは4名で担当しています。 補修も一部は外注に出しています。またトルビアック館だけでなく、郊外にある保存施設内のアトリエなどに振り分けられます。補修に出すものも補修から返ってきたものもど…

外注製本の準備

研修のスタートは外注製本の準備の部署からでした。 フランス国立図書館(以後BnF)では、図書と逐次刊行物の両方を外注製本に出しています。 まず、資料を持っている所管課で製本に出したい本を選びます。 1年間に製本に出す冊数は決められていて、スケジ…

はやいもので

一ヶ月が経ちました。 ほんとうにあっと言う間でした。 なのに研修内容をきちんとお知らせしておらず、永田町方面よりそろそろ内容もというお声をいただきましたので、今後はどのような研修をしているかをお伝えしたいと思います。 研修お願いするにあたり、…

突然の訪問者

文化遺産の日の興奮冷めやらぬ月曜日。 みなさんは日曜出勤の疲れなどみせず、昨日はよかったなど感想を楽しそうに話しています。 そんな中、「午後に見学はいるから」「何時ですか〜?」「2時半くらいらしいよ。」ところが、2時半を過ぎてもまったく現れ…

文化遺産の日3

文化遺産の日の3回目はフランス国立図書館以外の場所をご紹介いたします。 一般公開される施設は山のようにあります。そこで今回はキーワードを「図書館・公文書館」にしました。(といっても道に迷いフランス銀行なども行ったのですが。) 土曜日、朝一番…

文化遺産の日2

文化遺産の日はたくさん写真を撮ったので、3回シリーズにいたします。 今回はフランス国立図書館リシュリュー館の業務紹介の続きです。こちらは箔押しの道具の展示です。 リシュリュー館の修復室にはフェールという箔押しの型が5000種類もあるのですヨ! こ…

文化遺産の日

更新を怠っている間に研修は順調に進み、お伝えすることはたくさんあるのですが、今回は開き直って先週末の出来事をお知らせします。そしてようやく写真を多用してつたない文章をごまかす方法にたどり着きました。 木曜日から周りの会話に 「日曜来れる?」…

フランス国立図書館

フランス国立図書館はパリ市内に5カ所あります。 研修をさせていただくのはそのうち大きな2カ所、トルビアック館とリシュリュー館です。 職員数は2500名、そのうち保存部は250名という大所帯です。 修復だけでなく、デジタル化や保存・修復に関する研究をす…

研修がはじまりました!

9月1日に日本を出発し、4日からフランス国立図書館での研修がはじまりました。 そして昨日ネットが開通しましたので、これから徐々に研修の様子をお伝えしたいと思います!

よろしくおねがいします。

はじめまして村上と申します。フランス国立図書館とカナダ国立図書館公文書館で資料保存に関する研修を受けさせていただくことになりました。 9月にフランスに出発する予定です☆新しくカメラを購入しましたので、写真もたくさん入れて研修の様子をご報告した…