人生で最初で最後の!

またまた更新が滞ってしまいました。
3月末まではリシュリュー館で研修をしておりました。
革装本を革で修復するという内容なのですが、教材の一つとして与えられた資料がなんと15世紀の手稿本。
15世紀の手稿本を修復するなんてたぶん私の人生において最初で最後のことだと思います。
表紙は18世紀に改装されてしまったのですが、その改装に使用した革がよくなく、外側は非常に悪い状態でした。
そして41×29×10センチというかなり大きな資料でとても重い資料です。
これは何かの間違いに違いないので、ブログには書かないでおこう。と思っておりましたら、結局最後まで修復をさせていただいたのでありました。指導係の方々が根気よく教えてくださったお陰であります。
(最後の革の染色は間に合わず職員の方にバトンタッチしましたが・・)


挿絵は2枚ありました。
この絵は遠近法で描こうとしているのですがうまくできていないのだそうです。


修復前の状態。この写真でみるとそれほどでもないように見えますが、とてもひどい状態でありました。

予定では期間内に楽々終わりそうだったのですが、いろいろなことが重なって最後までできず残念でありました。
でも大変貴重な経験をさせていただきました。完成したものは私もまだ拝見しておりませんが、写真を入手しましたらまたお伝えしたいと思います。