手製本の係


リシュリュー館での2週間研修を終えて、トルビアック館に戻ってまいりました。
手製本の係での研修です。1ヶ月の予定でしたが、当初予定していた研修先の都合が悪くなり、1ヶ月半の研修となりました。

ここは、主に機械製本には出せないものを手で製本するという部署です。
職員数は9名で、うち1名は箔入れ専門の方です。


手製本にするか、機械製本にするかはきちんときまりがあって、樹形図になっています。
まず、以前に図書館で製本されたものであるか、出版した当時のものであるかの2種類のバージョンがあります。
それぞれ
綴じが健全か?
背のコードは本物か偽物か?
紙の状態はよいか悪いか?
新しくつけるカバーは革かクロスか?
で分かれていきます。
出版当時のままのものは、裏書きがあるかどうかという項目も加わります。

そしてこの手製本係に搬入されたものは、まず、責任者が数と内容の確認をし、担当に振り分けます。
以前製本準備でお伝えしたように、1冊に1枚の指示書が入っています。
各担当は作業書の指示のとおりに製本します。
もし、そこで疑問があれば、責任者と話し合い、処置が指示書のものと変更になった場合、責任者がサイン入りで書き加えます。

SDカードが壊れて、写真がほとんど消えてしまいました。カナシイ。
なので今回は写真なしです。