リシュリュー館での2週間 その3


この2週間では綴じの練習も行いました。

支持体がコードのもの、テープのもの、支持体なしのものです。
支持体がないものはアラブ綴じです。
コード綴じはコードが1本のもの、2本のものがあり、コードへの糸の絡め方も数種類あります。

支持体があるものはすべてかがり台を使います。

かがり台という道具は12世紀から使われているそうです。
大きな本用の大きなかがり台もあるのですが、余裕がなくて写真がありません。

またこの2週間でパーチメントのしわのばしや補修も教わりました。
補修では、破れたところを糸で縫う方法とパーチメントのテープを薄くして貼る方法、そして欠損をパーチメントで補うというものでした。写真は糸で縫う方法を練習したものです。

リシュリュー館で皆さんが補修している資料をみていると本文はパーチメントに書かれていて表紙は厚い板に革装というものがほとんどでした。

とりあえずリシュリュー館での研修のご報告はこのへんにいたしまして、次回からはトルビアック館に戻っての研修をお伝えし、なんとか、現在行っている研修に追いつくようにしたいと思います。