和紙で革装本を補修する
前回ご紹介しました、革装本の和紙での補修を今回は少し細かくご説明させていただきます。
BnFのHPには写真入りで方法を説明したファイルがあります。
http://www.bnf.fr/pages/zNavigat/frame/infopro.htm?ancre=conservation/conservation.htm
の fiches pratiques>restauration
に「Le traitement de conservation des reliures anciennes en cuir effectué avec du papier japonais 」
というのが、「革装本を和紙で補修する」のファイルです。
とれた表紙は糸で綴じつけます。
上記のサイトの「Le rattachement des plats 」のファイルも合わせてご参照ねがいます。
本文側に通した糸を表紙に取り付けます。
花ぎれは今回の資料の場合、片方は残っていたので、それと同じように編みます。
資料に直接編むのではなくて、和紙で土台を作ってそこに編んだものを貼付けます。
↑花ぎれを編もうとしている様子
背の一部が欠けているところは、和紙で補います。同じく、もう片方は残っていたので、同じような形にもって行くようにします。
あとは元の色に近づくように補彩をし、和紙の毛羽立ちはクルーセルGでおさえます。
それで前回の記事でご紹介した写真のようになります。