今年もよろしくお願いいたします


遅ればせながら・・。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
今年の目標は「ブログを頻繁に更新する!」です。


内容はまだ昨年の内容です。
11月から年末にかけては、私の研修の第一のヤマバである、「革装本を和紙で補修する」という研修でありました。

この補修の対象となるのは、
・表紙と背のジョイント部分が壊れてしまい、表紙が外れてしまった。
・背の上の部分、もしくは、下の部分が外れたかなくなってしまった。
というものです。
どちらの場合も中の本文紙の綴じは異常なしというものがほとんどで、19世紀以降の小型の印刷本が中心です。

和紙を使った補修では、これらを10時間以内で補修することになっています。

たとえば、この本の場合、


片方の表紙が外れ、背の上部が欠損し、花ぎれもない。
また表紙の角はぐらぐらしているという状態です。

これらをまずクリーニングからはじめ、表紙の角を補修し、表紙をとりつけ、花ぎれをつけて、背の上部を再形成する。
そして、最後に補彩をします。

そしてこのようになります。

次回はどのようにするかをお伝えいたします。